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日日トルネフ1123 [ ― 日日トルネフ]

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 実直に申しまして、マーティン・スコセッシ監督が「タクシードライバー」という映画で表現しようとした「何か」を正確に理解できていません。バイオレンス描写が激しいこの名作を何度も視てしまうのは、その「何か」を掴みたいことが理由なのか、出演の俳優さんたちが輝いているからなのかは判然としませんけれど、3月にテレビ放送されたので改めて録画・鑑賞しました(いったい何回目のことでしょう。)。
 深い理解に至らないにも関わらず、惹きつけられ続けている映画です。カンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した1976年のアメリカ映画です。

 夜の大都会が圧倒的です。美しさも深みも。そこを走るデニーロが運転するタクシーには、ジョディ・フォスターが乗車してきたり、その後に走っているタクシーから彼女を見かけたりすることになります。何故か連続する偶然という必然が起きてしまうのです。

 (事故を起こさぬよう注意して)ドライブしていると、何かに偶然に出会うことが必然として仕組まれていることが起こります。それは映画に限ることではないと思います。