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連日トルネフ1264 [ ― 連日トルネフ]

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 タイタニック号の乗客が兄弟にあてた手紙が競売にかかり、落札された記事を拝見しました。タイタニック号が寄港したアイルランドの港街から発送された手紙だそうです。

 人様の手紙というプライベートなものが競売にかかることに不可思議な感覚をもちますが、随分前に拝読した雑誌のコラムで知ったところによると、欧米の著名人・文化人の手紙は、オークションで非常に高価に取引されているそうです。間違っているかもしれません。記憶違いかもしれません。でも、興味深い話だったので記憶に残っています。
 それが事実と乖離した記憶としても、何か同様の気にかかることを仄聞したから覚えてしまっていると思います。

 さて、他人の手紙を入手したいという動機は、他人の気持ちや心の内を覗き見したいだけではないように思います。文化や哲学としての意味づけもあるような感じがしました。手紙の文章は、それを書いた人のこと(気持ち)について次元を超越して具現化しているものですから、覗き見たいという事とは別に、その人を感じたいということなのかもしれません。