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連日トルネフ748 [ ― 連日トルネフ]

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 ちょっと前のことでしたからまだ覚えているのですが、第166回の芥川・直木賞が決まったと仄聞しました。小説はおろか雑誌の類の活字にも縁のない某ではありますがテレビ・ネットのニュースで見て、また新聞で見掛けました。

 活字に無縁な某は、芥川賞は難解でも崇高な文学に与えられる文学賞で、直木賞は大衆が愛し敬う文学に与えられる文学賞と勝手に理解しています。間違っていますでしょうけど、不正解でもないように思います。
 その間違った理解からは、今回は芥川賞に「ブラックボックス」が選ばれて、直木賞には「塞王の楯」と「黒牢城」に決まったということで戸惑いました。

 その戸惑いを深堀りしますと、まず、「塞王の楯」、「黒牢城」ともに読めません。読めない題名のこちらが芥川賞じゃあないかと思ってしまったのです。「ブラックボックス」は、それとなく直木賞のタイトルのような感じがしたのです。直木賞でなければ本屋大賞とか日本ミステリー大賞とかの受賞作のタイトルのように思えてしまったのです。
 中身ではなく、タイトルから受ける感じからだけで勝手に決めつけている不届き千万でありますが、戸惑いの原因は、個人の勝手な思い込みと現実とのギャップでした。

 文学にも造型深くありたいと思いつつ、でも、活字嫌いは治らないと思っています。「こくろうじょう」も「さいおうのたて」も読めないのですから。
 これもまた個人的な希望と現実とのギャップです。